鍼灸治療を機に腎機能が回復し、腎生検を回避した患者様
| ご年齢 | 36歳 |
|---|---|
| 症状 | 原因の特定されない腎機能低下・腎生検を回避したい |
| 治療内容 | 【東洋医学の視点から】補腎 【西洋医学の視点から】膠原病疑いとしての免疫調整・腎血流量の改善 軽い刺激の鍼とお灸を併用し、要穴には低周波鍼通電治療も行いました。 |
健康診断で「尿蛋白3+」となり、腎機能低下の指摘があった30代女性から相談がありました。
腎臓内科への受診と検査をされていましたが「このままでしたら、2か月後に腎生検をしましょう」という治療予定に不安と仕事への影響も考えられて、当院での治療を開始されました。
東洋医学的診察は、「望聞問切」と言われる四診で丁寧に行います。すると、昨年には「腎兪」という経穴周囲に帯状庖疹を発症したことや、顔面部には蝶形紅斑を思わせる発赤があるなど、「腎虚」と「膠原病」の背景が推認されました。西洋医学的な検査を拝見すると、GFR低下とcre増加は明確で尿蛋白3+が続いていますが、抗核抗体(ANA)が陰性であることもあり、確定診断はついておられない状態のようです。
シンプルに、東洋医学における「腎」を補いながら、膠原病への処置として免疫調整の目的で鍼灸治療を週1回行いました。
結果、2か月間(計7回)の鍼灸治療を行ったところ、尿蛋白(-)、クレアチニン値正常化し、腎生検を回避することができました。
東洋医学では西洋医学的な「原因」や「確定診断」がつかない状態でも、体質の把握(証の把握)がなされれば治療を開始することができます。
その結果、自然と早期に介入することとなり、「未病を治す」と表現される発症手前での回復を得られることが多くあります。
