施術のこと
日本東洋医学会 学術総会での発表について
2026年6月に富山国際会議場で開催された、第76回日本東洋医学会学術総会において、鍼灸セッションで口頭発表をしてきました。

当院は地方の小さな鍼灸院ですし、小職の能力からしても臨床を行いながら研究と発表を進めていくのはなかなか大変なことではあります。
それでも、このような活動を続けていくのは恩師から学ばせていただいた姿勢があるからです。
「臨床だけやっていても半人前なんだよね。研究も臨床も両方やって、初めて一人前の臨床医なんだ」
これは、私が大学・大学院で所属していた病態生理学教室の井出肇教授の言葉です。
井出先生は、糖尿病・高脂血症などの内分泌代謝を専門とする内科医で、大学付属クリニックの院長や糖尿病学会・動脈硬化学会の理事などを務められながら、薬学部の教授として指導に当たられていました。また、「臨床疫学」を大学院薬学研究科の研究テーマに加えられたのも非常に珍しいことだったと思います。私の初めての学会発表(日本糖尿病学会北海道地方会,1999)や論文掲載( 糖尿病臨床総合誌Practice,2001)も臨床疫学によるものでした。
当時の薬学部は基礎化学重視から医療系の教育に移り変わる時期で、臨床実習が始まったり、薬剤師国家試験に薬物治療学や病態生理学が含まれてきた頃です(なんと、それまでの薬剤師国家試験には基礎医学や治療学は皆無だったのです)
そのまさに過渡期に薫陶を受けた者として、力不足ではありますが一人前の鍼灸臨床家になれるように、臨床と研究の両立を地道にがんばってまいります。
今回の発表内容は学会ホームページから無料で要旨集が閲覧できます。


第76回日本東洋医学会学術総会 ←要旨集あり O-006です
調査研究にご協力いただけました皆様、また共同研究としてご指導賜りました日本教育財団首都医校の嶺先生に深くお礼申し上げます。
